手の指の腱に炎症が起きたり、腱が肥大して厚くなったりすると、腱鞘炎やばね指が発生します。
これらの症状に対しては、整形外科の注射が有効な場合もありますが、あまり効かないパターンがあります。
そんなとき、マッサージや鍼治療、そして超音波治療が有効な場合があります。
今までの経験上、特に鍼治療が有効なケースを多く経験しています。
ヘバーデン結節、ブシャール結節は高齢の女性に多く見られる指の変形です。リュウマチと勘違いされる方もいらっしゃいます。
名前が色々とついていますが、簡単に言えば『指の関節の変形』です。
変形というのは、徐々に進行し、ある程度のところで止まるのが一般的です。
この進行している時が一番痛く、進行が止まって固定すると指が曲がっていても痛くありません。
この痛みが強いとき、超音波治療がけっこう効いてくれることが多いです。
治療を継続していくうちに、段々と症状が落ち着いていきます。
親指の付け根、手首の少し上の部分の痛みが生じます。60代以上の高齢の方に多く見られるという印象です。
親指を反ったり曲げたりすると痛い、ペットボトルの蓋を回せない、物をつまめない。等の症状を訴えるようになります。
一般の方は、腱鞘炎だと思って来院されますが、これはCM関節という関節に何らかの問題が生じている状態です。多くは関節の変形を伴っています。
マッサージはそこまで有効でない場合が多いですので、超音波をメインとして治療し、痛くない関節の矯正を行います。鍼灸治療を追加するときもあります。