さて、近頃五十肩の患者さんを診ると、『あの~前の整骨院でゴリゴリやられてしまって、それで治らないどころか悪化して・・・』なんて話を数人の患者さんから聞きました。
代表的な例を挙げると。
その整骨院ではこう言われたそうです。
『私が治しますから私に1カ月下さい、そして週2回通って下さい。』
患者さんは痛くて困っていくわけですから、普通このように断言的に言われると、よしこの人に任せよう!!と思います。治せるかどうか分からないですね~~~みたいなことを言う人よりも、断言してくれる治療者を求めているわけです。
さて、そこの治療がゴリゴリ揉む系でして、とても痛かったそうです。そして良くなるどころか、段々悪化してきた。。でも患者さんはがんばって通いました。
そして1カ月経ち、やはり最初よりも悪化して治らない。
正直に言ったそうです。『治らなくて、悪化している』と。
その整骨院の院長の返答は、『あと2カ月通ってください』だったそうです。
『これはダメだ。。』と思い、通うのを止めたと。
この整骨院には問題が多く突っ込みどころが満載ですが、今回のテーマである、痛い治療が効きますか?という話題についてのみ書きたいと思います。
ゴリゴリ揉めば良くなる妄想にとらわれている治療家は、実は結構多くいます。。そういう治療家は、患者から治らないと言われると、余計にどんどん力が入ってきます(笑)
これ正確には、半分正解で半分ハズレです。
ゴリゴリ揉んで治る人もいれば、治らない人もいます。患部の状況、患者さんの感受性によるのです。
普通、2~3回程度治療すれば、その患者さんがどのような人なのか分かります。分かったら、患者さんに合わせて治療していかないといけません。このことが分からない治療家は、残念ながらプロとしてまだまだです。
結論としては、患者さんに合わせず、ゴリゴリ揉むしか能のない治療院には通い続けてはダメということになります!